技術メモ、Tips、忘備録

技術系のメモ、試してみたこと、その他

階層が深いディレクトリから同名ファイルを探し出して上書きする

前置き

仕事中にタイトルのようなことがしたいことがありました。
例えば、普段の作業はローカルで行い、ファイルサーバにコピーするときに、エクスプローラでいちいちファイルの場所まで開く必要があります。
別に大した手間ではないのですが、よく考えると面倒だし、なんでファイルのパスまで覚えとかないといけないんだろう。。。と思ってしまったので、それ用の関数を用意することにしました。

スクリプト記述

注意 ここではローカルパスからローカルパスのコピーを行います。前置きでファイルサーバへのコピーと書きましたが、一般的にはそういう使い方の方が多いのかな?と思ってそう書きました。私の実際の用途としてはデプロイ資材の差し替えとかです。

早速Powershellで書いていきます、

function Global:Copy-FileToSameName
{
    param(
        [Parameter(Mandatory, HelpMessage="送り側")]
        [string]$source,

        [Parameter(Mandatory,HelpMessage="受け側")]
        [string]$destination
    )
    # is Exist ?
    $_source = [System.IO.FileInfo]::new("$(Convert-Path -Path $source)")
    $_destination = [System.IO.DirectoryInfo]::new("$(Convert-Path -Path $destination)")
    $file_list = [System.IO.Directory]::GetFiles(
        $_destination.FullName.Split("`""),
        $_source.Name.Split("`""),
        [System.IO.SearchOption]::AllDirectories)

    foreach ($item in $file_list)
    {
        if ($item -ne $_source.FullName.Split("`""))
        {
            Copy-Item -Path $_source.FullName.Split("`"") -Destination $item

        }
    }
}

こんな感じでしょうか。ちなみに引数でFileInfoやDirectoyrInfo型ではなくstring型で受けたのは理由があります。
それはまた今度記事にしようと思います。

動作確認

  1. コピー元ファイルが存在するディレクトリで、そのディレクトリの配下にある別の同名ファイルに上書き
  2. コピー元ファイルが存在しないディレクトリで、そのディレクトリの配下にある別の同名ファイルに上書き
  3. コピー先が複数存在する場合
    こんな感じでしょうか。
    ではまず準備です。以下のような構造でディレクトリを用意します。
C:\DEVELOP\TMP_SCRIPT\SCRIPT\1\TEST
├─1
│  │  file1.txt
│  │
│  └─parent
│      ├─child
│      │      file1.txt
│      │      file2.txt
│      │
│      └─child2
│              file3.txt
│              file4.txt
│
├─2
│  └─parent
│      ├─child
│      │      file1.txt
│      │      file2.txt
│      │
│      └─child2
│              file3.txt
│              file4.txt
│
└─3
    └─parent
        ├─child
        │      file1.txt
        │      file2.txt
        │
        └─child2
                file1.txt
                file4.txt

ファイルの更新確認は、gitで差分確認しましょう。
現在の状態です。差分はないです。
f:id:monkey999por:20200828113234p:plain
実行してみます。

Copy-FileToSameName -source .\test\1\file1.txt -destination .\test\1\
Copy-FileToSameName -source .\file1.txt -destination .\test\2\
Copy-FileToSameName -source .\file1.txt -destination .\test\3\

f:id:monkey999por:20200828113732p:plain
大丈夫そうですね。 ファイルの中身も確認して正常にコピーされていました。(画像だらけになるので張りません、、)
今回のスクリプト等は、tmp_scriptに置いてあります。
読んでいただきありがとうございました。

【Powershell】任意のアプリのウィンドウサイズ等を指定して起動する

前置き

GUIアプリケーションを実行すると、基本的には最後に閉じた状態で開きます。
ニッチな需要だと思いますが、例えばGUIアプリを利用したシェルスクリプトではウィンドウを隠したり、特定の条件のときだけアプリをフルサイズで開きたい、ということがあるかもしれません。
(ちなみに私は仕事中にそういうことがありました。) そこで、その方法について記載します。

スクリプト記述

※注意
コンソールのコマンド実行を説明するときは、習慣的に$がつけられることが多いです。(例えば$dirと書かれていたらコンソールでdirと打つ)
powershellでは変数を定義するときに、$varのように書くとvarという名前の変数を定義できます。
なので、ここで紹介するスクリプト$を含めて実行してください。

それでは、いきなりですがシェルはこちら

$p =New-Object -TypeName System.Diagnostics.ProcessStartInfo
$p.FileName ="{プログラム名}"
$p.WindowStyle =[System.Diagnostics.ProcessWindowStyle]::{設定値}
[System.Diagnostics.Process]::Start($p)

シェル自体の説明は割愛します。

  • {プログラム名}には任意のファイルを指定できます。
    例えば$env:LOCALAPPDATA\Programs\Microsoft VS Code\bin\codeや、パスが通っていればnotepadのように名前だけの指定もできます。
    また、hoge.txtのように実行ファイル以外を指定した場合は、その拡張子に紐づいたアプリが実行されます。(.txtだとnotepad.exe等)

  • {設定値}にはSystem.Diagnostics.ProcessWindowStyle型の値を指定できます。
    具体的には以下のいずれかを指定できます。

Hidden Maximized Minimized Normal
非表示 最大化 最小化 通常(最後に閉じたときの状態)
動作確認

試しにメモ帳をサイズ最大で起動してみましょう

PS C:\> $p =New-Object -TypeName System.Diagnostics.ProcessStartInfo
>> $p.FileName ="notepad"
>> $p.WindowStyle =[System.Diagnostics.ProcessWindowStyle]::Maximized
>> [System.Diagnostics.Process]::Start($p)                                                                              
Handles  NPM(K)    PM(K)      WS(K)     CPU(s)     Id  SI ProcessName
-------  ------    -----      -----     ------     --  -- -----------
     28       5     1032       2188       0.02   1132   1 notepad

f:id:monkey999por:20200826233521p:plain
大丈夫そうですね。
読んでいただきありがとうございました。

Windowsの環境変数「PATH」

初めに

PATHについての説明はいくらでも転がっているのですが、(いいことですが)丁寧な説明で長い記事になっているものが多く、読むのが面倒!という人のために「何ができるか」「なぜ必要なのか」を簡潔にまとめます。
それではどうぞ

PATHを通すことでできること

  • プログラムを名前だけでどこからでも実行することができる
    例:$notepad -> メモ帳()が起動します

Pathが通ったプログラムを実行するときの内部的な動き

説明

ファイル名だけをコンソールから実行した場合、

登録してあるPATHの直下にある、拡張子にPATHEXTを持つファイルを実行する
という動きになります。 また、PATHやPATHEXTは登録されている順にファイル検索が行われ、最初に一致したものを実行します。(※後で補足します)

確認

試しに、メモ帳(notepad.exe)を起動します。

$notepad

はい、起動しますね。
ちなみにnotepad.exeは二種類の実行ファイルがあります。(私の環境だけ。。?)

$where notepad
C:\Windows\System32\notepad.exe
C:\Windows\notepad.exe

$whereは検索パターンに一致するファイルの場所を表示するコマンドです。
既定では、現在のディレクトリおよび PATH 環境変数によって指定されたパス内を検索します。
先ほど実行したnotepad.exeはC:\Windows\System32\notepad.exeの方ですね。
C:\Windows\notepad.exeを実行するには、フルパスで指定してやるか、C:\Windows\の直下で$notepadを実行する必要があります。

そもそもなぜPathが必要なのか?

一つは、冒頭でも書いた通り「ファイル名だけでどこからでも実行できると便利」ということが挙げられます。
そのほかの理由として、考えられるのは、アプリケーションの開発者側が、ユーザのコンピュータのアプリケーションを実行する際にアプリケーションがどこにあるのかを意識しなくてよい、というのもあるような気がしますね。

余談

コマンドプロンプトから実行できるコマンドは何があるんだろう?」
そんな時に自分の環境でファイル名のみで利用可能なコマンドの一覧を確認したければ、powershell

foreach ($a in ($env:PATHEXT).Split(";"))
    {Start-Process -FilePath "cmd" -ArgumentList " /c where *$a >> %userprofile%\Downloads\command.txt" -Wait
}

を実行すると、%userprofile%\Downloads\command.txtに使用可能なコマンドの一覧が出力されます。
※正確には、上記で出力できるのは外部コマンドと呼ばれる類のものです。cmd.exeには組み込みコマンドというものもあり、組み込みコマンドはコマンドプロンプトhelpと打てば全量が表示されます。

Gitでコマンドにalias(=別名)を設定し、爆速でコマンドをたたく

前提

gitについてある程度知っている前提です。 gitとはそもそも何か?ということについてはこちらをご覧ください

なぜalias(=別名)が必要か

例えば、 コンソールでgitを使用している人が一番使うであろうコマンドのこちら

$git status

リポジトリの状態を確認するコマンドですが、ほんとによく使います、、
$git addから$git pushまでの間に3,4回使ったりすることも稀によくあると思います。
使用頻度が高いくせして、'status'と6文字もタイピングする必要があるのは、なかなかめんどくさい。
そこで、別名を付けることで、タイピング量を減らしてやろう!というのが目的です。
それでは見ていきましょう。

aliasの設定

※ 前提(補足)

gitの設定にはスコープ(=設定の有効範囲)があり、次の3つに分かれます。
スコープについての詳しい説明はこちらが大変参考になります。

system global local
システム単位 ユーザ単位 リポジトリ単位

今回はglobalスコープにaliasを設定します。

alias設定

ここでは私も使用している設定を例として挙げます。
ちなみにタイトルでは「コマンドにaliasをつける」と言っていますが、実際はコマンド以外にもつけられます。

$git config --global alias.a "add" 
$git config --global alias.b "branch"
$git config --global alias.c "checkout"
$git config --global alias.ch "cherry-pick"
$git config --global alias.d "diff"
$git config --global alias.l "log --graph --all --format='%%x09%%C(cyan bold)%%an%%Creset%%x09%%C(yellow)%%h%%Creset %%C(magenta reverse)%%d%%Creset%%s' --branches"
$git config --global alias.rmh "reset --mixed head"
$git config --global alias.rhh "reset --hard head"
$git config --global alias.s "status"

例だと、statusにはsというaliasを付けています。
設定は%userprofile%\.gitconfigに下記のように反映されます。

[alias]
        a = add
        b = branch
        c = checkout
        ch = cherry-pick
        d = diff
        l = log --graph --all --format='%x09%C(cyan bold)%an%Creset%x09%C(yellow)%h%Creset %C(magenta reverse)%d%Creset %s' --branches
        rmh = reset --mixed head
        rhh = reset --hard head
        s = status

動作確認

gitリポジトリで、$git status$git sを試してみます。
同じ結果が得られればOKです。

$git status
On branch temp
Your branch is up to date with 'origin/temp'.

nothing to commit, working tree clean
$git s
On branch temp
Your branch is up to date with 'origin/temp'.

nothing to commit, working tree clean

大丈夫そうですね。
お読みいただきありがとうございました。

Markdownではてなブログを編集するときの、記述方法と実際の見た目

目的

※注意 初投稿テスト &Markdown練習用です。 タイトルの通りですが、markdownで書いた時の見た目と書き方が一目でわかるような記事があればいいなと思って書いてみました。
こちらの記事を参考にさせていただいています。
hero-rin.hatenablog.com

記載例について

以下のように、実際に読者がそのままコピペして編集中に使えるように書こうと思います。
太字:__太字__
↑コピーすればそのまま編集で使えます。「太字」部分を好きな文字に変えてください。 それでは始めましょう。

##### 見出し

太字:__太字__

改行:後ろに半角スペース二つ⇒
なおかつ、↑の文章を改行してこの文章を書く

余談

初投稿です。自分自身Markdownで書いていこうと思って今回の記事に至りました。
はてな記法というものもあるようなんですが、見送りました。

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